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見えない時間を「支配」する:世界トップリーダー1000人が実践する時間術(3/4 ページ)
世界トップリーダーが支配する、時間に関する3つの法則。今回は、時間を「支配」する方法を考えてみましょう。
自分のベストパフォーマンスはいつ発揮されるのか
トップリーダーのように数分、数秒間を生かし、時間を支配するための一番のポイントは、全ての作業時間を把握することです。彼らは、自分がこの作業を行うのにどのくらいの時間がかかるのか、全て把握した上で隙のないスケジュールを組み、行動しています。
例えば、通勤時間がドアtoドアで35分、1通のメールの返信に3分、これくらいの規模のプロジェクト企画書を作成するなら120分……など。
これはビジネスに限ったことではありません。立ち食いそばのランチなら15分、同僚と定食屋でランチをとるときは40分、家での入浴時間は20分、一番体調がいい睡眠時間は360分(6時間)など、仕事外のことや、プライベートで毎日行うようなことについても、自分がどのくらいの時間をかけているのか一度きちんと計ってみてください。
そして、自分が作業に集中できる環境で行った場合にはどのくらいタイムが縮まるのか、ベストパフォーマンスと比べてみてください。
キーボードを変えればメール返信のわずかな時間も縮められるかもしれませんし、作成に120分かかっていた企画書が、電話の邪魔が入らない始業前に作業すれば90分で仕上げられるかもしれません。作業時間を知ることで、さらにスケジュールの無駄を減らすことができ、逆に大ざっぱな見積もりでむちゃなスケジュールを組むことも避けられるのです。
納期を遅らせることは、他人の時間を奪う行為でもあります。トップリーダーは時間の大切さを嫌というほど感じているので、他人の時間も決して無駄にはしません。
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