コラム
地方の広告業界の迷走と堕落:福岡(2/4 ページ)
福岡市は、今後20年に渡り人口が増え続ける唯一の都市だと言われている。戦略特区にもなった。そんな地方都市の雄である福岡の広告業界が迷走している。
いまの福岡の広告はダサい!
並べちゃいけないけど、ドキドキしながら並べてみる。今年の新年早々に立て続けに公開された広告である。見ちゃいけないものを見ちゃってる気がする。イタイぞ福岡っ! どうした福岡っ! て感じである。
(1)JR博多シティ ウルトラバーゲン
(2)新天町 冬の超常バーゲン
(3)イムズ イムズのバレンタイン
上記3点は、福岡を代表する流通施設のいまの広告である。それぞれに、アイデアはおもしろのだが……タイムスリップをしたかのようである。何年前の手法だろうか。何かを放棄したようにしか思えない。メディアの中のリアリティには勝てません。すいません。敗北宣言にしか見えない。
ウルトラの母に、マリックに、リリーフランキー……。極論にもほどがある。結局、目立たないと広告じゃありませんからねというヤケクソなロジックしか見えてこない。こんなこと書くと、お前もいっちょかみしているだろうが? という業界内の声が聞こえてくる。ハイ! いっちょかみしています。当事者であるからこそ危機を感じているわけである。この極論合戦の先に、ホント何がある? 怖い!
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