バス停の広告にはどんなメリットが? あまり知られていない効果:杉山淳一の時事日想(1/5 ページ)
今までのバス停の広告は、停留所名の下の小さなスペースで、近隣の商店の名前と電話番号のみ。いったん掲出されたらずっと変わらない、という印象だった。それがバスシェルターになってから有名ブランドの広告に変わった。
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)
1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。2008年より工学院大学情報学部情報デザイン学科非常勤講師。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP、誠Styleで「杉山淳一の +R Style」を連載している。
私は広告業界で社会人デビューしたから、自宅近くのバス停が「バスシェルター」に変わって、まず興味を持った点は広告だった。広告主は当初「Apple(iPhone 5)」で、その後も外資系、IT企業が続いた。現在は航空会社や六本木のレストランになっている。地域に根ざした広告主ではなく、グローバルに展開する企業の広告だ。
掲出される広告はフィルムに印刷され、夜間は内側から光る(内照式)。スクロール型の場合は、時々内容が変わるようだ。どんなタイミングで切り替わるのだろうか。作業員が掛け替えのために巡回するのか、それとも遠隔操作なのか。そもそも、この広告スペースはどんな売り方をしているのだろうか。先週に続き、設置・運営するエムシードゥコー社を取材した。
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