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なぜ、あの人は「稼ぐ力」があるのか? 1万分の1の存在になる方法水曜インタビュー劇場(マネー公演)(2/7 ページ)

「稼ぐ力」というフレーズが注目されているが、どうすればいいのかなあと感じている人も多いのでは。リクルートでフェローとして活躍し、その後中学校の校長を務めた藤原和博さんに“稼ぐ方法”について聞いてきた。

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キーワードは「希少性」

土肥: 「稼ぐ力」というキーワードが、注目され始めました。この言葉を聞くと、多くのビジネスパーソンは「じゃあ、資格を取得したらいいのね」とか「英語力を高めるために、TOEICの点数を上げればいいのね」とか「プレゼン力を高めるために、Powerpointをうまく使えればいいのね」と思うかもしれません。

 もちろん資格を取得したり、ExcelやPowerpointを使いこなしたり、コミュニケーション力をアップさせることは大切。でも、そうしたことって、これまで散々言われてきたことですよね。会社、学校、親だけでなく、雑誌の特集などでもよく取り上げられていたりして。これからのビジネスパーソンにとっては何か違うことが必要かなあと思うのですが、いかがでしょうか?

藤原: キーワードは「希少性」だと思っています。

土肥: どういう意味でしょうか?

藤原: 例えば、オリンピックのメダリストになるのには、計算したところ100万人に1人くらいなんですよね。その100万人の中の1人になれば、年収1000万円以上どころか、人によっては億単位で稼いでいます。

 2014年に開かれたソチオリンピックで、フィギュアスケートの羽生結弦さんは、金メダルを獲得しました。羽生さんの年収は1000万円ではなく、億単位で稼いでいるかもしれません。1億円、2億円稼ぐことができるからといって、フィギュアスケートの世界で勝負しますか? いまから練習して、彼に勝つことができますか? 

土肥: 無理。

藤原: お笑いの世界ではどうでしょうか。30〜40代のビジネスパーソンが、いまからお笑いを勉強して、ビートたけしさんや明石家さんまさんに勝つことができますか?

土肥: 無理、無理。

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