“大きな三角形”をつくった人が、圧倒的に稼ぎまくるワケ:水曜インタビュー劇場(マネー公演)(2/5 ページ)
「稼ぐ力」というフレーズが注目されているが、どうすればいいのか分からない人も多いのでは。そこで、リクルートでフェローとして活躍し、その後中学校の校長を務めた藤原和博さんに“稼ぐ方法”について聞いてきた。
自由を得るために、クレジットの総量を増やす
藤原: 20代で営業、30代で販売、そして40代はCGクリエーターといった感じで、とにかく遠い分野がいい。なぜ遠いところがいいかというと、大きな三角形ができるから。営業、販売、CGクリエーター……この3つを支点に三角形ができますよね。もし3つめが営業事務だったら、それぞれが近い分野なので、小さな三角形になってしまう。
三角形の面積は「クレジット」と呼ぶこともでき、他人からの「信任」でもあるわけですよ。つまり、面積は他人から与えられる信任の総量。
土肥: 三角形の面積が大きければ大きいほど、クレジット(信任)が高まるということですね。
藤原: はい。そして自由を得るために、クレジットの総量を増やさなければいけません。
土肥: どういう意味でしょうか?
藤原: 例えば、年収1000万円相当の三角形をつくったとして、年収1000万円を手にするような働き方をしてはいけません。なぜなら1000万円を手にするために、その人は能力の限界まで働かなければいけないから。そうなるとどうしても無理をしてしまうので、体を壊すかもしれません。
年収1億円相当の三角形をつくっても同じこと。大きな三角形をつくることができたけど、その金額を手にするために働けばどうしても無理が出てしまう。そして、体を壊すかもしれません。そこで2000万〜3000万円を手にすると、7000万〜8000万円の余裕がありますよね。これがビジネスにおける「自由」なんですよ。
年収1億円の三角形で1億円を稼いでいたら、スケジュールがすべて埋まってしまう。でも、7000万〜8000万円の余裕があれば、明日、大阪でちょっと面白そうな話がある、ということを聞けば、スケジュールを調整して行くことができるかもしれない。しかし1億円を手にする働き方をすれば、新しい仕事ができなくなるだけでなく、プライベートの時間もなくなってしまう。読書の時間がなくなってしまいますよ。
土肥: なるほど。
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