2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

“大きな三角形”をつくった人が、圧倒的に稼ぎまくるワケ水曜インタビュー劇場(マネー公演)(3/5 ページ)

「稼ぐ力」というフレーズが注目されているが、どうすればいいのか分からない人も多いのでは。そこで、リクルートでフェローとして活躍し、その後中学校の校長を務めた藤原和博さんに“稼ぐ方法”について聞いてきた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「時間」を買うという感覚

藤原: 時間の話題になったので、「時間」についての話をちょっと。いきなりですが、時間は買ってくださいね。

土肥: ど、どういう意味でしょうか?

藤原: サラリーマンが自分の時給を知っている人はどのくらいいるのでしょうか。年収÷総労働時間で、時給を把握することができますが、サラリーマンの場合は2000〜5000円くらいが多いんですよ。「課長から部長になって年収がアップした、わーい」と喜んでいる人も多いと思いますが、時給でみるとそれほど変わりません。役職がアップすればするほど基本的に接待などが増えるので、それを労働時間に含めると時給は変わらないどころか、低くなっていることも多い。

 話は少し変わりますが、通勤時間に1時間30分、2時間もかけている人は、会社の近くに住むべきだと思うんですよ。往復に3時間、4時間かけて……そんな生活を10年間送っていると、膨大な時間を電車の中で過ごすことになる。しかも満員電車の中だと、本を読むことすらできない。立っているだけ、ゲームをしているだけ、ではもったいない。頭を働かせる時間をどうやってつくるかが大切になってくるのではないでしょうか。

 もし電車での通勤時間は1時間30分だけど、タクシーに乗れば30分で着くところに住んでいるとします。でもタクシーの料金は3000円かかる。高いからもったいないなあと考える人が多いかもしれませんが、もしその人の時給が3000円であれば、3000円で時間を買っていいと思うんですよ。

 買った時間を何に使うか。家族と過ごす時間でもいいし、読書の時間でもいい。忙しい人は「読書をする時間がない」と言いがちですが、いまの社会で本を読まない人は通用しません。教養が勝負になるので。

 先ほどできるだけ大きな三角形をつくらなければいけない、といった話をしましたが、その三角形をつくるためには、本を読まなければいけません。なので「自分は忙しいから読書の時間がない」などと言ってはいけません。

土肥: ふむふむ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る