“大きな三角形”をつくった人が、圧倒的に稼ぎまくるワケ:水曜インタビュー劇場(マネー公演)(4/5 ページ)
「稼ぐ力」というフレーズが注目されているが、どうすればいいのか分からない人も多いのでは。そこで、リクルートでフェローとして活躍し、その後中学校の校長を務めた藤原和博さんに“稼ぐ方法”について聞いてきた。
「仕事」を買うという感覚
藤原: ほかにも時間を買うシーンはあります。例えば、家の掃除。自宅を掃除するのに、3時間かかるとします。時給3000円の人であれば、業者に9000円を支払って掃除をしてもらうべき。キッチン、風呂、トイレなどキレイにしてくれるので本当に便利ですよ。もちろん、子どもの教育のために、自分の部屋は自分で掃除をさせるということは大事。もちろん掃除は自分たちで行ってもいいのですが、“時間を買う”という感覚を忘れてはいけません。
時間だけでなく、“仕事を買う”ことも重要なんですよ。
土肥: 次は仕事ですか(汗)。
藤原: 繰り返しになりますが、稼ぐ力を養うためには大きな三角形をつくらなければいけません。どのようにすれば大きくできると思いますか?
土肥: ん? 違う分野で100人の中の1人の存在になるのでは?
藤原: その違う分野の仕事をどうやって探せばいいのか。人材をスカウトする会社にお金を払って、自分を高く売ってほしいとお願いする、と思っている人も多いかもしれません。そのように自分の実力を越えて、高く売れば売るほど苦しむだけ。そうしたことをやれば、いずれは稼げなくなる。
大きな三角形をつくるために自分が不慣れな分野、ノウハウがない分野で働くことになるので、自分を安売りして仕事を買いに行くことが大切なんですよ。そこですぐれた技術を習得するためには、こちらからお金を払ってもいいはず。だって“修行”なんだから。というわけで、自分を安売りして、足場を固めることができれば、大きな三角形ができる可能性が高くなるんですよ。
ちなみに、私は47歳のときに、年収が3分の1になりました。
土肥: ひっ。
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