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帰ってきた「京都BAL」は、どこに“こだわった”のか:内覧レポート(1/5 ページ)
2015年8月、一時閉店から約2年半の月日を経て「京都BAL」が誕生した。各カテゴリーのナンバーワンブランドが集結した京都BALは、どのような特徴があるのか。
2015年8月21日、一時閉店から約2年半の大規模な建て替えを経て、京都・河原町にそびえる商業ビル「京都BAL」がグランドオープンの日を迎えた。各カテゴリーのナンバーワンブランドが集結した新しい京都BALは、日本のファッションスポットをけん引するランドマークとして生まれ変わった。
100店舗分の敷地に入ったのは、厳選された33のブランド
京都BALは1970年に京都・河原町にオープンしたファッションビルである。当時ブームの最盛にあったデザイナーズ・ブランドを豊富に取りそろえたことで、有名百貨店がひしめく京都の中心街で“ファッショントレンドの発信地”として確固たる地位を築いた。
それから40余年の時を経て、建物の老朽化をきっかけに今回の大幅なリニューアルが実施された。敷地面積は350坪から850坪へと大幅に拡大し、地下2階・地上6階まで広がる総売場面積は3650坪以上にも及ぶ。これだけのスペースがあれば、一般的な商業施設であれば100店舗の出店が可能だ。
しかし、リニューアル後の京都BALに入ったのはわずか33店舗。経営母体である中澤株式会社の中澤勇社長は「時代の半歩先を行く、上質なショッピング体験やライフスタイルを提供できる商業ビルをつくりたい」という思いの下、店舗選びや空間づくりにこだわり抜いたと話す。そのこだわりの深さは、言葉以上に施設自体が物語っていた。
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