連載
なぜ「頭が良い凡人」になってしまうのか?:「仕事ができるやつ」になる最短の道(2/3 ページ)
世の中には「頭の良い凡人」が少なくない。今回は彼らが成果をあげられない「5つの原因」を紹介する。
出世できない5つの原因
ではなぜ、そういった人が成果をあげられないのだろうか? 成功できないのだろうか? 私が多くの会社で観察した結果、原因は次の5つだった。
(1)「勇気」が凡庸なこと
大きなものを得ようと思えば、どこかでチャレンジする必要があるが、リスクの高い試みに対するチャレンジは、万人に対してハードルの高いものであり、頭が良いからといってとくにチャレンジ精神に富んでいるわけではない。
チャレンジ精神がなければ、平凡な成果にとどまるだろう。
(2)助けを求めるのが下手なこと
仕事は大きくなればなるほど、1人で完結させることは難しい。もちろん例外はあるが、頭の良い人は、大抵の問題を1人でこなせるため、助けを求めることが下手である。
また、うまく助けを求める人は、上にかわいがられることも多い。人は頼られることが好きなので、時には人に頼ることが人間関係を円滑にする。
(3)まわりに恐れられてしまうこと
あまり優秀ではない人をどう扱うか、その態度は皆が見ている。そして、その人がどれだけ人望を得られるか、ということを決める。
あるメディアの会社に有能な方がいたが、その人には人望がなかった。なぜならば、会議でイマイチな発言をした人に対するツッコミが、的を射すぎていたからだ。
「イマイチな発言を繰り返すやつもどうかと思うが、アイツのツッコミはキツイ」というウワサが立ってしまっていた。
要は、その人の発言がまわりに恐怖感を与えてしまっていたのである。
関連記事
- 何もしない時間を作ることが、未来への「投資」
世界トップリーダーが支配する、時間に関する3つの法則。今回は、自分への投資について考えてみましょう。 - 「自分は成長していないなあ」と感じたときにやるべきこと
「仕事はやりがいがあるし、楽しい。でも、自分の成長を感じることができない」。こんな悩みを抱えている人は、どうすればいいのでしょうか? 筆者のサカタがオススメする方法は……。 - 「出世」するのは誰? “試す”ことができる人
出世する人というのは、何にでも興味を持って知ろう、試そうとします。富士山の裾が広いのと同じように、志を高くすると人としての裾が広がり、何に対しても対応できる人になれるのです。 - 出世に必要なのは、当たり前の「誠実さ」と「道徳心」
30代半ばで不動産会社の専務にまで出世したAさん。彼の言う、出世する人に共通する「当たり前の誠実さ」とはどういうことなのか。 - 「スキルを示しても無駄」な時代? 中年転職者の悲哀
転職活動をするとき、人は「やりたい仕事」「できること(スキル)」の可視化を試みます。しかし中年転職者が「私はスキルを生かしこんな仕事をしたいです」と面接で言うことには危険が伴います。その理由は……
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.