「絶好調」のサントリー「プレミアムボス」に第3弾「微糖」発売 ボトル缶市場で攻勢
ボトル缶コーヒー「プレミアムボス 微糖」をサントリー食品が発売する。高級感あるコクと香りで売り上げも好調な「プレミアム」シリーズの第3弾だ。
サントリー食品インターナショナルは9月25日、ボトル缶コーヒー「プレミアムボス 微糖」を29日に発売すると発表した。好調の「プレミアム」シリーズ全体で年内1500万ケースの販売を目指す。
缶コーヒー「BOSS」の「プレミアム」シリーズとして、「プレミアムボス」「プレミアムボス ブラック」に続く第3弾。ブラジル産最高等級豆を細かく粉砕した「微粉砕コーヒー豆」を使用した複雑な味わい、ミルクや砂糖を加えても残る香りを実現する「香り封じ込め炭火焙煎」を新開発――など、高級感ある味わいにこだわったという。
コンビニコーヒーの浸透、カフェブームなどで国内のコーヒー市場は右肩上がりの成長を続けており、2014年の国内消費量は約45万トン、1人当たりの1週間の飲用量は11杯を超えた。
飲用習慣の広がりとともにスタイルも多様化しており、特に高い伸びを示しているのはボトル缶コーヒーだ。5年前と比較して販売数は約2倍に成長。缶コーヒー全体の2割以上を占めるまでになった。
3月に発売したボトル缶コーヒー「プレミアムボス ブラック」は、発売3カ月でシェアを2倍に拡大し、自販機でもロングセラーの主力商品と並ぶ販売量を記録する好調ぶりだという。現在ボトル缶市場の中心を占めるのはブラックコーヒーだが、有糖のボトル缶も3年間で3倍に伸びている現況を踏まえ、さらなる成長を見込む。
柳井慎一郎執行役員は「ボトルを開けた瞬間の香り、一口飲んで分かるコク――これまでと違う圧倒的なおいしさを感じてもらえるはず」と自信を見せる。「プレミアム」シリーズ合計で年内に1500万ケースの販売を目指す。
発表会には、テレビCMに出演するタモリさんとスペシャルゲストのマツコ・デラックスさんが登場。CMの舞台となった京都について、「第1段階は『外の人』として謙虚さを試される。その最初の関門を耐えてやっと優しくしてもらえる街」(タモリさん)、「私みたいなものを寄せ付けない何かがある、何を言われても揺るがない余裕を持つ憎らしい土地……これは悪口じゃなくて!」(マツコさん)とトークを繰り広げた。
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