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博報堂が公開する”生活定点”、データと日経平均との関連性から分かることとは?生活定点のデータは1992年から(2/5 ページ)

日々の経済状況は、私たちの生活を如実に反映したものです。しかし、自分の意思や心理が経済状況とどのような関係性にあるかを、感覚として把握するのは難しいです。本稿では、その関連性を数字で明らかにします。

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生活定点と日経平均の相関係数などを計算してみる

 まず、これら生活定点のデータに対して、日経平均との相関係数を計算していきます。相関係数とは、2つの項目がどれだけ似ているのか異なっているのかを判断する指標です。正の相関性が高いのであれば両者は同じ動きをしていると判断でき、負の相関性が高いのであれば両者は逆の動きをしていると言えます。

 生活定点は1992年からデータが蓄積されていますが、途中から増えた質問項目が多いため、項目が出そろい、大きな変動がなくなる1998年からのデータを用いて考察を進めていきます。項目数は全部で1486でした。この時期の日経平均株価の値動きは次のようになっています。

 2年おきのデータなので細部を表現したグラフではありませんが、おおむね一定範囲で上下を繰り返しているようです。相関係数に加えて、各変数の重要度(※)というものも算出していきます。

 この重要度というのは、生活定点の各項目を日経平均株価と対応させた際に、どの項目がどれだけ日経平均株価を表すのに重要な項目なのかを数値化したものです。

※重要度はランダムフォレストで算出されるジニ係数減少量を用いています。

 それでは実際の結果を見ていきましょう。相関係数については、現時点ではあくまで連関していることが分かったのみで、因果関係ではないことにご留意ください。

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