部下の管理は「ゴルフ」に例えると、分かりやすい(3/4 ページ)
上司となって部下を持つと、最初のうちは「良い上司になろう」と思うのに、知らず知らずのうちに、部下を無理矢理コントロールしようとしてしまうのはなぜなのか? ゴルフとチームマネジメントを重ね合わせて考えると……。
仕事に例えると、チームの成績を上げたいから、新しい人材を中途採用し、採用後に期待と実像がかけ離れていたと失望することと似ている。ここまでで、私が言いたいことはご理解いただけただろう。それぞれの特性に応じて、扱い方を変えるということだ。
ゴルフでは、クラブの特性(強み、弱み、クセ)をしっかりと理解し、状況を冷静に分析し、その状況に最適なクラブで最適な打ち方をすることで、スコアアップにつながるわけだ。
つまり部下においても同じだ。部下ひとりひとり、クラブのように種類が違うと思ったほうがいい。
ドライバー型
例えば、新規企画や開拓がガンガンできるパワーのある部下はドライバー型。打ち方を間違えると、方向が狂い暴走するが、うまく扱えば飛距離をしっかり稼いでくれる。
フェアウェイウッド型
繊細だけど一定の成果を上げ続けてくれる部下は、フェアウェイウッド型。繊細な打ち方と方向付けが必要で、距離はドライバーほど稼げないが、安定して稼いでくれる。
アイアン型
使用頻度が高い。さまざまな環境に耐えて、地道に働いてくれる。標準的な成果を安定して出してくれる。力は入れすぎず、正しい方向性で導き、力の加減も常に気を使う必要がある。
パター型
アイアン以上に使用頻度が高い。飛ばせる距離が短いため、大きな成果を出すことはできないかもしれないが、毎日忍耐強く、繊細な仕事をこなしてくれる。きちっと仕事を整えてくれる、欠かせない役割のクラブである。
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