インタビュー
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物:金曜インタビュー劇場(藤原和博さん)(6/6 ページ)
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
“上司にゴマ不要論”が台頭する!?
藤原: このように試行錯誤を繰り返していく中で、納得できる解を出せる人を企業は求めているんですよ。2020年代に入ると、こうした流れは加速していくでしょう。
土肥: アプリをつくっている、とあるIT企業の社長(20代)はこのように言っていました。「いまの高校生はスゴい。今の自分よりもIT関連の能力は高い」と。
そんな世代が社会人になると、ますますオジさんは隅っこに追いやられていきそうな……(涙)。はっ、そんな人こそ情報編集力でした! ひとつの正解を見つけ出すことが苦手なオジさんにはチャンスかも(ぶつぶつ)。
――新人Sくん 情報処理力が弱いからといって、情報編集力が強いというわけではありません(キッパリ)。
土肥: 両方の能力がイマイチな人間が出世しようと思ったら、やっぱり上司にゴマをするしかないのかなあ。
藤原: あっ、そうそう。「出世するのには、やっぱり上司にゴマをすったほうがいいですか?」という質問をよく受けるのですが、残念ながらそういう人たちが出世しているケースも確かにあります。ただ、成熟社会が深まって、情報編集力がますます求められるようになれば、“上司にゴマ不要論”が台頭してくるのではないでしょうか。創造力が必要な現場で、ゴマすり人間はいりませんからね。
土肥: そ、そろそろ次のテーマに移ってよろしいでしょうか? (汗)
藤原: はい、どうぞ。
(つづく)
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