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なぜマラソンビジネスが巨大化しているのか:来週話題になるハナシ(4/4 ページ)
いま、米国ではマラソンがとんでもない盛り上がりを見せている。国際的に有名なニューヨークシティマラソンなどのほかに、国内で約1200もの大会が開催されている。マラソン大会が増え続けている背景を調べてみると……。
マラソンビジネスに注目
2015年5月、ニューヨークシティマラソンを世界最大のイベントに成長させた立役者と言われる、ニューヨーク・ロードランナー協会のCEO、メアリー・ウィッテンベルクが突然辞任した。次々と新しいビジネスを立ち上げている起業家のリチャード・ブランソン(ヴァージン・グループの創設者)が彼女の能力に目をつけて、引き抜いたのだ。
メアリー・ウィッテンベルクは、ブランソン氏が新しく立ち上げたベンチャー企業、「Virgin Sports(ヴァージン・スポーツ)」のCEOに抜擢(ばってき)された。まだ、詳細は公表されていないが、マラソンやサイクリングなどのスポーツイベントを主催するらしい。早速マラソンに目をつけるとは、さすがトレンドに敏感なブランソン氏だと言える。
これからマラソンビジネスはさらに盛り上がっていきそうな気配だ。引き続き、マラソンビジネスには注目しておいたほうがよさそうだ。
著者プロフィール:
藤井薫(ふじい・かおる)
大学を卒業後、広告代理店や出版社を経てライターに。
『POPEYE』『an・an』(マガジンハウス)や『GLAMOROUS(グラマラス)』(講談社)などで、ファッション、ビューティ、ビジネスなど幅広い記事をカバー。日本と海外を頻繁に行き来して、海外トレンドを中心に情報発信している。
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