「お前の話は分からん」と言われる理由(3/3 ページ)
「お前は何を言っているのか分からない」と言われたことはないでしょうか? 組織の中でどのように伝えればいいかというと……。
面接のゴール
面接についていえば、「採用されること」がゴールです。採用さえされれば、極端な話、面接自体がボロボロでも良いわけです。もちろん現実に面接がボロボロで採用はまずあり得ませんが。そうであれば面接練習も、「どう接すれば採用されるか」ということを考えなければなりません。全く説得力のない棒読みのセリフではなく、たどたどしいものであってもご自分の言葉で語ることは、説得力として非常に重要です。
面接での受け答えは、すべて「採用」に直結しなければなりません。逆に採用にプラスにならないことは言う必要がないのです。採用に直結することとはもちろん採用する側のメリットを伝えることです。これがきちんと整理できないまま面接に臨む人が圧倒的に多数です。「何をいいたいのかわからない」といわれる人は、まずゴールを意識しないか、あるいはおろそかにいているのです。
コミュニケーションに長けている人は、しっかりと事前準備をしてからコミュニケーションの場に臨むようにしています。この白鳥の水面下の水かきのような努力こそ、コミュニケーション能力を向上させるカギといえます。セリフ頼みの会話とは、相手のことを考えず自分の言いたいこと、伝えたいことだけでイッパイイッパイな状態であって、それは「話が分からない」のではなく、分かる状態にもっていとていないといことなのです。
事前準備をしっかりとやり、その上で相手の言いたいことや考えをしっかり理解できる人こそコミュニケーション上級者です。「分かってもらえない」のではなく、「分かってもらう」努力を徹底してますか。そこを変えるだけで、劇的にコミュニケーションは改善されます。(増沢隆太)
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