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えっ、完売したらいけない? コンビニの物流がスゴくなった理由:コンビニ探偵! 調査報告書(2/5 ページ)
読者のみなさんは、コンビニに商品が入る時間をご存じだろうか。多くは深夜だが、消費期限の短い弁当やおにぎりなどは1日3回に分けて納品される。実は、これにはいくつかの「思い」があったのだ。
「おいしい弁当を売りたい」という思い
一般的なコンビニの物流システムを理解してもらったところで、配送についてもご紹介しよう。実は、配送も管理温度帯で区別されている。冷凍食品は冷凍車で、日用品や菓子などの非冷蔵品は通常トラックで納品される。ちなみに、冷蔵モノのパスタと非冷蔵の弁当は同じトラックで配送されている。荷台部分が2つの温度帯で分けているトラックがあるのだ。
消費・賞味期限の短い弁当や冷蔵品は、1日3回程度に分けて納品される。これには、主に2つの理由がある。
1つは、分けることで1回の配送量を減らすというもの。納品量を減らすことで、陳列や片付けを素早く完了し、接客などの販売行為に人材を集中させることができる。
もう1つは、商品鮮度の問題だ。コンビニの主力は、なんといっても弁当やおにぎりなど、すぐに食べられる商品だ。おいしくなければ売れない。「おいしい弁当を売りたい」という思いから、物流システムを充実させ、納品回数を増やすことに成功。結果として、保存料などの添加物を減らし、販売期間を短縮しても店舗の在庫切れを防げるようになったのだ。
現在では、製造段階での衛生管理も向上し、過去のそれと比べても販売期間はさらに長くなってきている。
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