コラム
フレームワークは、使用上の注意をよく守ってお使いください:3C分析(2/4 ページ)
マーケティングの難しさを口にする人の話を聞くと、分析・立案の際のフレームワークが誤用されている場合が多い。そこで、「間違いがちなフレームワークを総点検する」というシリーズを開始したいと考えた。第1回は「3C分析」だ。
【使いこなしのキモ】
(1)順番を守ること!
分析に際して3つのCのうち、Companyから着手する例が散見される。そうすると、近視眼的になってしまう。調子のいい時はイケイケで、悪い時には「アレもできていない、コレもできていない!」と悲観的に色々な要素が抽出される。だが、外部環境を考慮せずダラダラと項目出しをしても何の意味もない。あくまでCustomer → Competitor → Companyという順番が鉄則だ。
(2)Customerは「市場の(マクロ的)環境」と「顧客とそのニーズ」の両面を見る!
Customerのうち、市場の環境をざっと洗い出しただけで、この項目を済ませてしまう例も散見される。それでは、その市場にいる顧客の姿も、なぜ購入に至るのかというKBFも見えてこない。顧客像とそのニーズを抽出することは必須。
(3)Competitorはその動きまで具体的に!
競合となる存在はどこなのか。また、直接的な競合だけでなく、「顧客のニーズを満たす、代替となる存在」があれば、それもここで明らかにしておきたい。また、Competitorの強みと弱みだけでなく、その「動き」と、その動きによって「顧客のニーズが適切に取り込めているか、ニーズギャップはないか」を明らかにしておきたい。
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