言葉の壁を超えた! 「EMOJI」に世界が注目:来週話題になるハナシ(1/3 ページ)
毎年、年末になると流行語大賞や番付などが話題になるが、実は海外でも似たような発表が行われている。オックスフォード・ディクショナリーが発表している「Word of the year」で、2015年に選ばれたワードは、なんと「EMOJI」だ。
来週話題になるハナシ:
24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。
そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。
毎年、年末になると話題になるのが、1年のトレンドを分析する流行語大賞や番付などだ。特に定番になっているのが、世相を1字で表す「今年の漢字」。つい先日発表された、2015年の漢字は「安」だったのは記憶に新しい。
実は、海外でも似たような発表が行なわれている。オックスフォード・ディクショナリーが毎年発表している「Word of the year(今年のワード)」というものだ。そして、2015年に選ばれたワードというのが、なんと「EMOJI」なのだ。
正式に選ばれたのは「うれし涙の顔」だ。「言葉」に分類できるのかという点で物議を醸して、前代未聞の選定となった「EMOJI」だが、2015年の動向や関心事を表すものとして選ばれた。日本人にとっては、なぜ今ごろ絵文字なのかとピンとこないが、いま海外で「EMOJI」は大人気なのだ。
なぜ今人気なのか? 「EMOJI」は1990年後半から出回っていたが、欧米などで人気が沸騰したのは近年、特に2015年になってからだという。「EMOJI」が使われている頻度は、1997年と比較すると3倍以上にも増加している。
加えて、今回選ばれた「うれし涙の顔」は、英国で使用される絵文字の約20%を占め、その使用頻度は1年で4倍以上になったという。こうした「EMOJI」の激増ぶりが、「今年のワード」に選ばれた理由になっている。
オックスフォード・ディクショナリーの社長、Casper Geratewohl(キャスパー・ゲラートヴォール)によると、ビジュアル中心で即レスが必要な21世紀のコミュニケーションにおいて、アルファベット文字では対応困難になってきているという。つまり人類のコミュニケーションに「EMOJI」はなくてはならないものになっているということだ。
さらにゲラートヴォール氏は「このようなギャップを絵文字が埋めているのは当然のことだ。絵文字は表現力豊かなコミュニケーションの形として言葉の壁を超えている」と語っている。
関連記事
- なぜマラソンビジネスが巨大化しているのか
いま、米国ではマラソンがとんでもない盛り上がりを見せている。国際的に有名なニューヨークシティマラソンなどのほかに、国内で約1200もの大会が開催されている。マラソン大会が増え続けている背景を調べてみると……。 - スマートフォンの普及で、ガムが売れなくなっている(マジか)
チューイングガムを愛してやまない世界最大の消費国、米国でガムの売り上げが落ち込んでいる。タブレット菓子やグミの売れ行きは好調だというのに、なぜガムが不振なのか。その理由は……。 - ファストフードの時代は終わった? 変わりゆく米国の食事情
米国のファストフードと言えば「マクドナルド」を思い浮かべる人も多いのでは。米国のみならず、世界中の食文化に大きな影響を与えてきたファストフード・ビジネスが、いま大きく変わろうとしている。 - 米国系航空会社の業績が、好調なワケ
米国系航空会社の業績が好調だ。飛行機の利用者が増えているという単純なものではなく、航空券に付随するサービスの売り上げが年々増えているのだ。例えば……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.