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イオン、174億7400万円の純損失 法人税増など影響 3〜11月期
イオンが発表した2015年3〜11月期の当期純利益は174億7400万円の赤字だった。税率変更の影響を含めた法人税の増加などが影響した。
流通大手のイオンが1月8日に発表した2015年3〜11月期の連結決算は、当期純利益が174億7400万円の赤字となった。前年同期は293億6400万円の黒字だった。総合スーパー(GMS)事業の不振が続くほか、税率変更の影響を含めた法人税の増加、少数株主利益の増加などが主な原因だとする。
連結の売上高は6兆360億4900万円(前年同期比18.9%増)、営業利益は808億5100万円(同63.8%増)、経常利益は819億8800万円(同43.9%増)となった。今年9月にウエルシアHDがCFSを完全子会社するなどしたドラッグ・ファーマシー事業が大幅な収益増となったほか、総合金融事業も好調だった。
主力のGMS事業は、営業収益が2兆592億4100万円(同4.4%増)だったものの、11月の高気温影響や、新店2店舗および既存店舗の活性化費用がかさんだことなどにより、258億3900万円の営業損失(前年同期は152億8500万円の赤字)となった。
2016年2月期通期の連結業績見通しについては、当初予想に変更なく、売上高8兆円、営業利益1750億円、純利益425億円とする。
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