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バブル到来? 過去最高の売り上げを記録した高級品とは来週話題になるハナシ(3/4 ページ)

景気回復の追い風もあり、近年世界的にシャンパンの売り上げが好調だ。2015年は3億1200万本が出荷され、ついにシャンパンの売り上げが過去最高を記録したという。

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いま、日本は熱い市場

 そして今、日本や米国で人気が高まりつつある高級シャンパンのロゼは、一次発酵した白ワインのベースに赤ワインをブレンドして二次発酵する方法と、ロゼワインのように黒ブドウの果汁に果皮を短時間漬け込んで色を出す「セニエ法」がある。製法が難しいので、白いシャンパンより価格は高めだ。

 シャンパンの輸出先では、1位が英国、2位が米国、3位がドイツとなっている。その次に続くのが、日本だ。日本はここ10年弱で6位から4位へと順位を上げ、勢いのある市場としてメゾンが熱い視線を注いでいる。

 日本が勢いづいている背景としては、いくつか理由が挙げられる。まず、以前はボトルでしか飲めなかったシャンパンがグラスでも飲めるようになったこと。また、高級店だけではなく、カジュアルなレストランでもシャンパンを取り扱うようになったこと。加えて、百貨店や酒屋の他、専門店など消費者が手軽に購入できる場所が増えたことだ。

 さらに特筆すべきは、女性の支持が高まっていることだ。最初の1杯に、ビールやカクテルではなく、シャンパンを選ぶ女性が増えているのだ。非日常を演出するシャンパンは、女性を華やかにみせるため、パーティやイベントにも欠かせないものとなっている。

 世界的に、日本は高級シャンパンの拡大が見込める市場として注目されている。今のところは、シャンパンのスタンダードである、ノン・ヴィンテージのブリュット(辛口)が輸出量全体の70%弱を占めているが、キュヴェ・プレスティージュやロゼといった高級シャンパンの割合が徐々に拡大している。

 業界関係者の話によると、「日本は他国に比べて高級シャンパンの割合が高い」と言う。高級シャンパンの代名詞として知名度が高い「ドン・ペリニョン」は相変わらず売れ続けているが、それだけではなく他のメゾンのキュヴェ・プレスティージュの人気も広がりを見せているようだ。

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