チョコだけでは限界? 日本のバレンタイン市場:来週話題になるハナシ(1/3 ページ)
今年も「バレンタインデー」が嵐のように過ぎ去った。百貨店やスーパーなどではチョコレートがたくさん並んでいたが、経済効果を考えるとそろそろチョコだけでは“限界”にきているのではないだろうか。
来週話題になるハナシ:
24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。
そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。
今年も嵐のように過ぎ去ったビッグイベント、バレンタインデー。日本のバレンタインデーに欠かせないのが、言うまでもなくチョコレートだ。この時期だけで、年間売上高の約3割が売れるという。
確かに、バレンタインデーの時期ともなると、チョコレートの売り場は近寄りたくないほど人で溢れかえっている。百貨店では、わざわざ特設会場まで設けて、世界中から限定品だとか新作だとか、さまざまなチョコレートを販売している。
そんな中、日本のバレンタインデーに起きている異変を最近耳にするようになった。バレンタインデーにチョコレートを贈る「相手」が変化しているというのだ。
高級チョコレートを自分用に購入する「ご褒美チョコ」や、女子同士で集まってチョコレートを分け合う「シェアチョコ」など、バレンタインが女性同士で楽しむイベントに変わってきているとも言われる。
つまり、バレンタインデーは、もはや男子が心ときめかすイベントでは、なくなりつつある。男子は主役を奪われる危機に瀕しているのだ。
欧米のバレンタインデーでは、男性が女性を振り向かせるためにギフトを贈る。そしてひょっとすると、バレンタインデーが変化しつつある日本にも、その習慣が到来するかもしれない。というよりも、実は男性をターゲットにしたほうが、経済効果がさらに大きくなる可能性があると考えられるのだ。
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