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チョコだけでは限界? 日本のバレンタイン市場:来週話題になるハナシ(3/3 ページ)
今年も「バレンタインデー」が嵐のように過ぎ去った。百貨店やスーパーなどではチョコレートがたくさん並んでいたが、経済効果を考えるとそろそろチョコだけでは“限界”にきているのではないだろうか。
チョコレートだけでは限界!?
米国では次のトレンドとして、定番とは違ったギフトも注目されている。コンサートのチケット、スパやアートの体験レッスンなど、ユニークでクリエイティブなギフトを贈る人が増えている。
毎年、売り方を工夫している日本のバレンタインデーだが、そろそろチョコレートだけでは限界なのではないだろうか? また、ここ数年「恵方巻」を食べる習慣が熱を帯びてきていることから、2月の中旬はやや“イベント疲れ”の雰囲気が広がりつつある。バレンタインデーを盛り上げるなら、日本でも、米国のように男性がハートのデカさをアピールするイベントに切り替えてみてはどうだろうか。
そうすれば恋愛だけではなく、経済にも良い効果をもたらすかもしれない。
著者プロフィール:
藤井薫(ふじい・かおる)
大学を卒業後、広告代理店や出版社を経てライターに。
『POPEYE』『an・an』(マガジンハウス)や『GLAMOROUS(グラマラス)』(講談社)などで、ファッション、ビューティ、ビジネスなど幅広い記事をカバー。日本と海外を頻繁に行き来して、海外トレンドを中心に情報発信している。
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