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買うのが恥ずかしい鼻毛カッター「イメチェン」の売り方:すごい差別化戦略(3/3 ページ)
鼻毛カッターを買うことに、多くの人が多少なりとも抵抗を感じていることでしょう。しかし、マイナスのイメージを乗り越え、他社が積極的に参入する前の市場にこそ勝機があるのです。
筆者の主観的な判断ですが、デザインはスタイリッシュです。また従来、この手の商品はおおむね黒やグレーが主流でしたが、赤、黒、白の3色のバリエーションがあります。グレードも、筆者が購入した「ER-GN10」のほかにも、細身タイプの「ERGN20」や水洗い可能な「ER-GN30」などが1500〜2000円程度の価格でそろっています。
他社の鼻毛カッターには「iトリマー」という商品があり、一見、携帯音楽プレーヤーなどの電子機器を思わせるようなネーミングおよびデザインが施されているなど、メーカー各社の苦労の跡が見受けられます。
購入するのが「とても恥ずかしい」商品のイメージを変化させることは極めて困難で、また、そうした商品の市場規模はおそらく、それほど大きくはないでしょう。しかしながら、鼻毛カッターのように「ちょっと恥ずかしい」くらいの商品であれば、
前述のようなマーケティング的工夫を施すことによって、イメージチェンジできる可能性は高いはずです。
老若男女を問わず、極めて多くの人が消費者になり得る鼻毛カッターの潜在市場の大きさを考えれば、大いに創意工夫しがいがある商品群といえるでしょう。
潜在市場が大きいにもかかわらず、競合他社がまだ積極的に参入しそうにない市場を狙う差別化は、競争しない戦略の実現に通じるかもしれません。
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