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正面からぶつかっても勝てない――“王者”セブン-イレブンとの競争戦略:すごい差別化戦略(1/5 ページ)
“王者”セブン-イレブンが君臨するコンビニ市場で、他のコンビニは、どのような戦略を打ち出せばいいのでしょうか?
集中連載:すごい差別化戦略 について
この連載は大崎孝徳著、書籍『すごい差別化戦略 競合他社を圧倒する「違い」のつくり方』(日本実業出版社)から一部抜粋、再編集したものです。
価格競争に陥らないために、いま何をすべきか?
あの会社は、なぜ競合他社に模倣されないのか?
セオリーどおりでは、なぜ差別化できないのか?
競合他社を圧倒する“違い”を「どこで」「いかに」つくるのか?
模倣されない意外な理由とは!? 25の身近な事例を題材に、価格競争に陥らない、常識を突き抜けた「差別化戦略」の核心を解き明かす1冊です。
愛知県名古屋市に本社を置くコンビニエンスストアチェーンのココストアが、2015年10月に業界第3位のファミリーマート(以下、ファミマ)に買収されました。ココストアは、関東や関西の人にはそれほどなじみがないかもしれませんが、名古屋に住んでいる筆者は大好きなコンビニです。
ファミマは買収によって、九州地区に集中出店しているココストアの店舗網を入手することができます。さらに、すでにサークルKサンクスを抱えるユニーグループ・ホールディングスとの経営統合を発表しており、それらも合わせると、ファミマは店舗数で業界首位のセブン-イレブン(以下、セブン)と肩を並べることになります。
しかし、1店舗当たりの売り上げや収益を見ると、セブンとの間にはまだまだ大きな差がある現状です。
ここが論点!
圧倒的王者セブンが君臨する市場で、他のコンビニは、どのような戦略を打ち出せばよいと考えますか?
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