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お客はチラホラなのに、なぜビアードパパはインドネシアで絶好調なのか水曜インタビュー劇場(サクサク公演)(2/7 ページ)

甘い香りに誘われて、ついついビアードパパのシュークリームを買ったことがある人も多いのでは。目の前でクリームを詰める“実演販売スタイル”で店舗数を拡大してきたが、海外でも売れているとか。その理由は……。

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シュークリーム事業を始めたきっかけ


レギュラー商品「パイシュー」

土肥: 麦の穂は1997年に創業して、2年後の1999年にシュークリーム専門店「ビアードパパ」を始められた。本社が大阪ということで、関西を中心に拡大していったわけですが、どのようなきっかけで、シュークリーム事業を手掛けようと思ったのでしょうか?

山岡: 創業時は「パン事業」などを展開していたのですが、廃棄ロスがなかなか減りませんでした。そこで、なるべくロスが少なく、かつ競合が少なそうな商品で勝負しようと考えました。商品は多くの人が一度は食べたことがあるモノがいいだろうということで、いろいろ検討した結果、シュークリームの専門店を試してみることにしました。

 当時のシュークリームはケーキ屋やパン屋などで売っていましたが、基本的にできたモノをショーケースに並べるといった形でした。

土肥: ケーキやパンと同じようなスタイルですよね。

山岡: はい。しかし、シュークリームはできたてが一番おいしいんですよ。というわけで、シューは店で焼いて、クリームも店でつくることにしました。クリームを詰めて売るというのではなく、注文が入ってからクリームを詰めて、お客さんに提供するという形ですね。

土肥: それまでのシュークリームといえば、すでにできたモノが多かった。シューはフニャフニャで。しかし、サクサクしたシューがヒットして、その後、国内の店舗数はどんどん増えていく。2年後には200店舗に迫ろうとしている中で、いきなり海外に打って出ますよね。

 他の飲食チェーンで働く人に話を聞いたところ、海外展開をする際には、現地を視察をして、コンサルに相談して、マーケティングをして……じっくり時間をかけるケースが多いのですが、ビアードパパは違う。スタートしてから、わずか2年で香港に1号店を出した。シュークリーム事業を立ち上げたときから、海外展開を視野に入れていたのでしょうか?

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