お客はチラホラなのに、なぜビアードパパはインドネシアで絶好調なのか:水曜インタビュー劇場(サクサク公演)(7/7 ページ)
甘い香りに誘われて、ついついビアードパパのシュークリームを買ったことがある人も多いのでは。目の前でクリームを詰める“実演販売スタイル”で店舗数を拡大してきたが、海外でも売れているとか。その理由は……。
「香り」を武器にしている
土肥: ははは。焼き肉屋やウナギ屋などで、人がたくさんいる方向に向けて換気扇を設置しているところがありますよね。換気扇から食欲をそそる香りが漂ってくるので、「あー、焼き肉を食べたいなあ」と思って、フラフラと店に入ってしまう。それと同じ作戦?
山岡: 同じですね。ロードサイドの店だと、砂糖とバターが焦げる香りが広がりにくいんですよね。あと、フードコートでの出店も向いていません。フードコートにはたくさんの飲食店が出店しているので、匂いがケンカしてしまうんです。例えば、隣にカレー屋とか中華の店があると、その匂いに負けてしまう。というわけで、駅立地かショッピングモールのスイーツゾーンの中が向いているんですよ。
土肥: それにしても「香り」を武器にしていたなんて。香りが広がるように、何か工夫をしていますか?
山岡: 実は、しているんですよ。
土肥: なんと!
山岡: 店内ではスチームオーブンを使っているのですが、そこから甘い香りが出てくるんです。というわけで、オーブンの後ろに扇風機を設置しているんです!
土肥: ははは。
山岡: テナントの制約があるのですべての店舗で設置しているわけではないのですが、設置できるところでは壁掛けの扇風機が回っています。
土肥: いやはや、いいですね、そういう話。自宅の近所にもビアードパパがあるので、扇風機があるかどうか偵察してきますね(笑)。本日はありがとうございました。
編集後記: 扇風機、ありました。
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