特集
10万円でも即日完売 大人が使うランドセルはどのようにして生まれたのか(1/4 ページ)
大人向けのランドセルに関するニュースをここ最近よく耳にするようになった。その中でも、土屋鞄製造所の「OTONA RANDSEL」がいまスゴいことになっているという……。
10万円の大人向けランドセルが即日完売
もうすぐ4月。小学校の入学式には毎年、ピカピカのランドセルを背負った新1年生が登校する。小学生が6年間使用するランドセルは、まさに小学生を象徴するアイテムであるといえる。
いま、このランドセルが何かと話題になっている。カバンメーカーの大峽製鞄(足立区)のランドセルが海外でブームになったり、クルマのブランドであるLEXUSが高級ランドセルを作るなど、ランドセルに関するニュースをここ最近よく耳にするようになった。
その中でも、足立区でランドセルを作る老舗の町工場、土屋鞄製造所の“大人向けランドセル”の「OTONA RANDSEL」がいま日本でスゴいことになっている。
同社が2015年11月3日に販売したOTONA RANDSELは、10万円という高額な値段にも関わらず、わずか1日で完売してしまったのだ。2回目の販売は翌年1月16日に、3回目の販売は3月12日に行われたが、それらも同じく即日完売(出荷本数は非公開)。しかも、この商品へのプロモーション活動は大々的に行ってはいない。カタログをお客さんに配布したり、同社のWebサイト上などで告知をしただけだったという。
同社はいま、この想定外の展開受け、次回の販売に向けて大急ぎでOTONA RANDSELの生産に取り掛かっているそうだ。
なぜOTONA RANDSELが人気なのか、そのランドセルはどのようにして開発されたのか、同社の担当者から詳しく話を聞いた。
関連記事
- 東京下町の町工場が15年で取引先を120倍にできた理由
減少し続けている東京下町の町工場。そうした苦しい時代の中でも取引先を15年で120倍に、売上を20倍に増やし、成長し続けている町工場ある。 - 累計260万丁! 工具「ネジザウルス」がバカ売れした理由
これまで“絶対にはずせない”と思われてきたネジを、“絶対にはずす”工具「ネジザウルス」(運営:エンジニア)をご存じだろうか。工具は年間1万丁売れれば大ヒットと言われている中、ネジザウルスは累計260万丁も販売。消費者の心を“つかんだ”理由について、同社の高崎社長に聞いた。 - 安売りをしない「大人ランドセル」が、海外セレブを虜にする理由
海外で「大人用のランドセル」が注目されていることをご存じだろうか。ハリウッド女優が肩にかけて歩く姿が話題になり、人気に火がついた……という報道もあるが、本当にそうなのか。調べていくと、ある日本メーカーの存在が大きいことが分かった。 - 「大人のランドセル」、ビジネスバッグにいかが 老舗・土屋鞄製造所が発売
ランドセルメーカーの老舗・土屋鞄製造所が「大人のランドセル」を発売する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.