あなたの“願い”はかなう? 世界初の「人工流れ星」に驚き:水曜インタビュー劇場(流れ星公演)(6/7 ページ)
2018年、人の手で流れ星が流れるかもしれない――。こんな話を聞くと「本当に?」と思われるかもしれないが、宇宙ベンチャーの「ALE(エール)」が開発しているという。「人工流れ星」とは、一体どんなモノなのか。岡島CEOに話を聞いた。
東京オリンピックに人工流れ星を
岡島: 東京の上空に流星群を流すこのプロジェクトを、私たちは「Sky Canvas TOKYO(スカイキャンバス トウキョウ)」と呼んでいます。空を見上げられる場所であれば誰でも参加することができるので、これまでにない新しいエンターテインメントを楽しむことができるのではないでしょうか。
もちろん、場所は東京だけではありません。まずは日本でスタートして、その後は世界各国にこのフォーマットを輸出する予定です。「スカイキャンバス ドバイ」とか「スカイキャンバス シンガポール」とか「スカイキャンバス ラスベガス」などができればいいなあと。そうすると、世界中で“ざわざわ”することになるかもしれません。
土肥: 人工流れ星をつくろうとしているのは、ALE以外にもいてるのでしょうか?
岡島: 聞いている限り、いまのところいないですね。1970年代に、NASA(アメリカ航空宇宙局)が観測ロケットからハリをばらまいて、流星群をつくったことがあります。ただ、これはあくまで実験でして、私たちのようにエンターテインメントでやろうとしているのは他にはないですね。
土肥: 「人工的に流れ星を流そうとしているんですよ」と周囲の人に言ったら、どんな声が返ってきますか。
岡島: 多くの人が興味を示してくださいました。ある企業の方からは「ぜひ一緒にやりたい。どうやってお金を出したらいい?」「ウチも参加したいから、どんな形でできるのかメニューを持ってきてください」といった声も。
土肥: めちゃめちゃ前向きじゃないですか(笑)。個人的に気になるのは、2020年の東京オリンピック。1964年に開催された東京オリンピックのときには、開会式でブルーインパルスが五輪のマークを空に描いた。50年以上が経ってもいまだにこのことが語り継がれるほど、インパクトがある。2020年の東京オリンピックで人工流れ星を流すことができれば、後世に語り継がれていくでしょうね。
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