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「人工流れ星」を流すことで、どんなことが分かってくるのか水曜インタビュー劇場(流れ星公演)(3/5 ページ)

2018年、「人工流れ星」を流す計画がある。流れ星は上空60〜80キロメートルを飛ぶ予定だが、実現すればどんなことが分かってくるのか。企画をしているALEの岡島CEOに話を聞いた。

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なぜ「人工流れ星」を流そうと思ったのか


ALEの岡島礼奈CEO

土肥: 岡島さんはそもそもなぜ人の手で流れ星を流そうと思われたのでしょうか?

岡島: 大学は天文学科を専攻していて、2001年に同級生と「しし座流星群」を見に行きました。その年のしし座流星群はとてもよく見えるということだったので、足を運んだのですが、本当にスゴかったんですよ。うまく表現できないのですが、とても明るくて、ぶわーっと流れた。それを見たときに、同級生に流れ星が光る原理を教わりました。

 自然の流れ星は、宇宙に漂っているチリなどが地球に入ってきて、大気の摩擦で燃えて輝くのだと。じゃあ、人間の手でチリのようなモノを放てば流れ星を流すことができるのではないかと考え、人の手で流れ星をつくりたいと思うようになりました。

土肥: それって普通の考えではないですよね。しし座流星群を見に行って、「うわー、キレい」と思われた。ほとんどの人はそれで終わり。しかし、岡島さんは「うわー、キレい」という感想だけではとどまらず、「自分でもつくれるのではないか」と考えられた。普通ではないですよね(いい意味で)。

岡島: ところがですね、宇宙や天文関連を専門にされている人たちに話を聞いたところ、多くの人が「自分も人工流れ星をつくれないかなあ、と思ったことがある」「ビジネスコンテンテストで『人工流れ星』を提出したことがある」などとおっしゃっていました。そんなわけで、人の手で流れ星をつくる……という考えは珍しくないんですよ。

土肥: ほー、そういうもんなんですね。でも、考えたことがあっても、それを実現することは難しいのでは。

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