インタビュー
なぜJALの飛行機は“遅れにくい”のか 定時到着率1位の裏側:水曜インタビュー劇場(1分1秒公演)(5/6 ページ)
「飛行機=遅れる」といったイメージをもっている人も多いのでは。しかし、米国の企業が発表した「定時到着率ランキング」をみると、JALがトップ。JALは“遅れない”ためにどのようなことをしているのか。話を聞いたところ……。
体のすみずみに「時間厳守」という文字
土肥: 話は変わりますが、航空会社で働かれている人って約束の時間に遅れることってあるのでしょうか。なぜこんなことを聞くのかというと、JALの植木社長が機内誌(SKYWARD 3月号)でこのようなことを言っていました。
「私は、朝起きてから出勤までの身支度の順序と時間を決めているのですが、パイロット時代の影響なのか『ネクタイを締め終わった時点でいつもより2分遅れている。この後の朝食で時間を調整しよう』と、毎日同じ時間に玄関を出られるよう無意識のうちに調整する習慣が抜けません」と。
もう体のすみずみに「時間厳守」という四文字が染みついているような感じなのですが、JALの職員さんってやはり時間に遅れることは少ない?
矢嵜: 他社と比べたわけではないのでなんとも言えませんが、遅刻する人は少ないと思います。
土肥: 矢嵜さんもサラリーマン生活を送ってきて、これまで無遅刻ですか?
矢嵜: はい(キッパリ)。
土肥: おお。会社の始業時間やアポの時間には遅れないかもしれませんが、飲み会の時間には遅れるでしょう?
矢嵜: いえ、遅れないですね(キッパリ×2)。ちなみに、会社の飲み会は開始時間が乾杯の時刻です。
土肥: はへ? どういう意味ですか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
えっ、予定通りに飛んでいない? 機内で何をしているのか、パイロットに聞いてきた
晴れている日もあれば、雨の日もある。無風のこともあれば、風が強いこともある。さまざまな状況の中で、パイロットはどのような会話をしているのか。JALの機長に聞いてきた。
日本人のここがズレている! このままでは「観光立国」になれません
「訪日客が1300万人を突破」といったニュースを目にすると、「日本は観光立国になったなあ」と思われる人もいるだろうが、本当にそうなのか。文化財を修繕する小西美術工藝社のアトキンソン社長は「日本は『観光後進国』だ」と指摘する。その意味とは……。
累計260万丁! 工具「ネジザウルス」がバカ売れした理由
これまで“絶対にはずせない”と思われてきたネジを、“絶対にはずす”工具「ネジザウルス」(運営:エンジニア)をご存じだろうか。工具は年間1万丁売れれば大ヒットと言われている中、ネジザウルスは累計260万丁も販売。消費者の心を“つかんだ”理由について、同社の高崎社長に聞いた。
眼鏡がいらなくなる? 世界初の「ピンホールコンタクトレンズ」にびっくり
近視や老眼をコンタクトレンズ1枚でカバーできる「ピンホールコンタクトレンズ」をご存じだろうか。現在、臨床研究を進めていて、2017年度中の商品化を目指しているという。どのような原理でできているかというと……。

