えっ、山梨県がまさかの2位? 都道府県別にコンビニを分析してみた:コンビニ探偵! 調査報告書(1/3 ページ)
コンビニ経営から離れてしばらくたつが、都道府県別にコンビニの店舗数を定期的にデータ化している。ふと、これを他のデータと比較したらどうかと思い、いろいろ試してみたところ、意外なことが見えてきた。
コンビニ探偵! 調査報告書:
「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
筆者がコンビニ経営から離れてしばらくたつが、コンサルティング業のかたわら、都道府県別にコンビニの店舗数を定期的にデータ化している。ふと、これを他のデータと比較したらどうかと思い、いろいろ試してみたら意外なことが見えてきた。
今回は、人口とコンビニの店舗数の関係を見てみよう。
47都道府県の人口とコンビニの店舗数
まず、人口とコンビニの店舗数を比較してみる。
筆者は最初、「コンビニの数は人口に比例して多かったり少なかったりするものだ」と安易に考えていた。しかし、どうやらそんな単純な話ではなかった。
下の表を見てほしい。人口は総務省統計局による最新のデータ(平成27年国勢調査の人口速報集計結果、平成27年10月1日現在)、コンビニ数は主要14チェーン、2月末の数値だ(月刊コンビニ4月号参照)。
ご覧の通り、1位から5位までは人口とコンビニ数のランキングが一致。多少の前後はあるものの、10位までは同じ都道府県がランクインした。このことから、人口とコンビニ数は密接な関係であると言えよう。人が居なければ商売にならないので当然の結果だ。
関連記事
- コンビニが増え続けなければならない本当の理由
日本フランチャイズチェーン協会の「コンビニエンスストア統計調査月報」の過去5年分を見てみると、現在もコンビニは増え続けていることが分かった。今回は、コンビニが増え続けている理由を考えてみたい。 - だからコンビニの店舗数は1位でなければいけない
ファミリーマートとサークルKサンクスの合併で、コンビニの勢力図が塗り替えられることになりそうだ。これでファミリーマートの店舗数は業界2位となり、ココストアとの合併が完了すれば、店舗数で日本一となるわけだが……。 - 増え続けるコンビニに“限界”はあるのか?
囲碁の陣地取りのようにすき間があれば出店し、現在も増え続けるコンビニ。店舗数合戦を繰り返したところで、経営状態が悪くなれば増え続けることは不可能なのだが……。今回は、コンビニ店舗数の限界について考えてみる。 - えっ、完売したらいけない? コンビニの物流がスゴくなった理由
読者のみなさんは、コンビニに商品が入る時間をご存じだろうか。多くは深夜だが、消費期限の短い弁当やおにぎりなどは1日3回に分けて納品される。実は、これにはいくつかの「思い」があったのだ。 - オジさんはなぜ朝からビールを飲むのか 「24時間労働」のしわ寄せ
コンビニに限らず、今や24時間営業はごく当たり前のこと。今回は24時間営業の働き方「3つのパターン」と、その課題を考えてみよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.