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少年少女の模範生・二宮尊徳は世界きっての経済イノベーターだった:歴ドル・小日向えりの「もしあの武将がネットサービスを使ったら……」(3/5 ページ)
最近、「歩きスマホを誘発するから危険だ」という理由で、二宮金次郎の銅像が撤去されているそうです。二宮金次郎(尊徳)といえば薪を背負いながら読書する姿が有名ですが、そもそもどんな人物だったのでしょう?
服部家の財政を立て直す
江戸時代後期、当時の武家はどこも借金苦に悩んでいました。貧農から大地主となり、その才覚を認められた尊徳は、小田原藩の重役を務めてきた服部家の財政復興の依頼を受けます。
服部家は年収の倍以上である214両、今に換算すると2000万円ほどの借金に音を上げていました。尊徳はこの借金苦から、近代的な方法で服部家を救い出します。
当時、両替商からお金を借りると10%〜20%という高金利でした。そこで尊徳は、低利でお金を貸し付けて、まずは高利貸しへの借金をまとめて返済させました。
次に、生活の中の細かい無駄をなくさせます。例えば、鍋の底が焦げていると火が回らないので焦げつきを落とすなど、徹底した節約意識を服部家に浸透させるのです。結果、5年間で214両を完済させるだけでなく、300両の貯蓄ができたというから驚きです。
ここでもう1つ、尊徳の名言をご紹介します。
「無駄をなくして、その物が持っている性質、良さ、特徴を生かすこと。それが倹約というものだ」
確かに、お金持ちほど無駄を嫌う人が多いように感じます。ケチと倹約の違いを考えさせられる深い言葉ですね。
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