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視覚障がい者の読書を支援 大日本印刷などが電子図書館システムを開発
大日本印刷(DNP)、日本ユニシスなどの4社は視覚障がい者の読書を支援する電子図書館システムを開発した。
大日本印刷(DNP)、日本ユニシス、図書館流通センター(TRC)、ボイジャーの4社は5月16日、視覚障害者の読書を支援する電子図書館システムを開発したと発表した。
視覚障害者が図書館を利用する際に、タイトル、著者名、本文の音声読み上げとキーボード操作で読みたい本を探し、借り、読む(聞く)ことをできるようにする閲覧用Webブラウザーを備える。
先月に施行された「障害者差別解消法」では、公共・大学図書館に対し、視覚障害者が情報へアクセスしやすくなるよう改善を求めており、同システムでその環境を提供する。
DNPは電子図書館システム全体の企画・運営を、TRCは電子書籍の書誌データベース(TRC MARC)の制作・コンテンツの企画・システム販売を、日本ユニシスはシステム開発・保守を、ボイジャーはWebブラウザーの企画・開発をそれぞれ担当する。
今後、利用者や図書館からの要望を取り入れ、機能を拡充しながら3年間で200以上の図書館への導入と30億円の売り上げを目指す。
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