ロボット「Pepper」がAndroidに対応 「アプリ開発者を100倍に増やす」
ソフトバンクロボティクスは、Androidに対応した「Pepper」を(開発者向けモデル)を7月に先行販売する。
ソフトバンクロボティクスは5月19日、Androidに対応した「Pepper」(開発者向けモデル)を7月から先行販売すると発表した。Google Playストア上にある100万種類以上のAndroidアプリが使えるようになるほか、Androidの開発環境でPepper向けアプリの開発が可能になる。
本体価格は19万8000円(税別)。「基本プラン」(1万1800円×36カ月)と「保険パック」(9800円×36カ月)の合計で3年間の総額は97万5600円となる。
Androidの開発環境でPepper向けアプリの開発ができるソフトウェア開発キット(SDK)「Pepper SDK for Android Studio」を無料提供する。従来のSDK「Choregraphe(コレグラフ)」も引き続き提供し、Choregrapheで開発したアプリはAndroidに対応したPepperでも利用可能だ。
連携の狙いについて、同社の冨澤文秀社長は「開発者の層を世界に数多くいるAndroidアプリ開発者へ拡大させることで、Pepper向けアプリの開発者が現在の数1000人から100倍以上に増える。アプリで利益を上げる可能性もでてくるが、今はとにかく利用者を増やしたい」と説明した。
iOSアプリへの対応については「今のところ未定」としている。会場では、Androidに対応したPepperのデモを披露した。
「Pepperは順調に普及しつつあるが、まだまだ足りない。Androidと連携することで世界規模での拡大を目指し、2020年には世界を驚かせたい。特に、教育、ヘルスケア、エンターテインメントの分野を強化していきたい」(冨澤社長)
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