2015年7月27日以前の記事
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組織は3階層、定期ローテーション人事もない 銀行の“真逆”で伸びる新生プリンシパルインベストメンツポーター賞企業に学ぶ、ライバルに差をつける競争戦略(4/4 ページ)

新生銀行の傘下で、主に首都圏の中堅・中小企業に投資銀行サービスを提供する新生プリンシパルインベストメンツが好調だ。「誰もやりたがらなかったことをやる」――。こうした同業他社とのユニークな差別化戦略が実を結んでいるという。

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銀行に気を遣う中小企業

大薗: 中小企業に共通する問題はありますか?

小座野: 金融機関の画一的なサービスが中小企業を駄目にしているところはあります。ある程度経営が良い企業は複数の銀行と取引していて、まんべんなく借りたり、サービスを使い分けたりと、金融機関に気を遣っている面があります。本当に望むサービスを金融機関から提供されているのか疑問です。けれどもそうした不満を口にしません。万が一、経営が悪化したときに銀行から助けてもらえなくなるのではないかと思っているからではないでしょうか。

 我々は、そのような金融機関と真逆のことをやっているだけです。ですから、もし顧客が皆標準的なサービスを求めるようになったり、あるいは、我々の進化が止まってしまい顧客のニーズに応えられなくなったりしたら、この組織はなくなってもいいと思っています。必要がないのに組織が残るというのは良くないですし、必要とされていることが存続する理由です。

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