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えっ、うなぎじゃなくて「恵方巻き」? コンビニ商戦、夏の陣:コンビニ探偵! 調査報告書(3/3 ページ)
「土用の丑の日」と言えば、昔から「うなぎ」と決まっているのだが、ここ数年、コンビニ業界では違う風が吹いているようだ。それは……。
「暑い」というのは、商売にとって追い風
また、本部が店に対して「どんどん売り込みましょう」と言える材料もある。先日の報道で、気象庁が「今年の夏はラニーニャ現象で暑くなる」と発表した。
「暑い」というのは、商売にとって大いなる追い風である。「暑いなあ。うなぎでも食べて精力を付けるか」から、「寿司でもかぶりつくか」に変わるかもしれない。うなぎでも寿司でも、コンビニの季節商品の販売数に与える影響は決して小さくないだろう。
話を恵方巻きに戻そう。筆者の考え通りにコンビニ本部が夏の恵方巻を定番化しようと画策しているならば、一部で問題になった「恵方巻大量廃棄」を引き起こすような販売計画が立てられているのではないかと、余計な心配をしてしまう。
何かにつけて商売に結び付けるのは商売人にとって大切な考え方だが、筆者の子どものころから節分は2月であり、土用の丑の日は7月の行事だ。商売のためとはいえ、長く親しんだ習慣が変わることに対しての違和感が拭えないのは筆者だけだろうか。
著者プロフィール・川乃もりや:
元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿」
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