「お試し」で購入したのに、実際には定期購入契約だった――通販でのトラブルが急増しているとして、国民生活センターが注意を呼び掛けている。
同センターによると、通販で「お試し価格」「初回無料」などをうたった健康食品、化粧品などの購入に関するトラブル相談は2015年度に5620件あった。11年度(520件)からの累計は1万1812件に上り、年々増加傾向にある。
男女別では、男性が1670件(14.3%)、女性が1万48件(85.7%)。30〜40歳代の相談が最も多い。
消費者が「お試し期間中」に解約手続きをしないと自動で定期購入へ切り替わってしまうケースや、「お試し」「初回だけ」のつもりで購入したものが、定期購入の契約になっていたという相談が多いという。解約をしようとしても「事業者へ電話がつながらない」「一定数購入しなければ解約はできない」というケースもあった。
同センターは「定期購入である旨の表示が分かりにくい」「簡単に解約することができない」といった点を問題として指摘し、消費者に契約内容や解約条件をよく確認するよう注意を呼び掛けている。
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