インタビュー
少子高齢化もなんのその 島村楽器の業績が好調なワケ:水曜インタビュー劇場(楽器公演)(1/7 ページ)
少子高齢化なので、島村楽器の業績は厳しいだろうなあ……と思っていたら、店舗数・売上高ともに右肩上がり。好調な理由を聞いたところ、客商売の基本を徹底していることが分かってきた。
世は「少子高齢化」である。子どもが減っているんだから楽器市場は厳しいだろうなあ……と思いきや、ショッピングセンターの店内でよく目にする「島村楽器」の売り上げは右肩上がりで伸びているのだ。2015年度(16年2月期)の売上高をみると、前期比5%増の332億円で過去最高。年間5店舗のペースで約10年にわたり出店を続け、全国160店舗まで拡大している。
好調の謎を解くために、前回、島村楽器の広報課に所属する伊地正治さんに話を聞いた。「あちこちのショッピングセンターの中に店を構えているので、知見を深めているはず。例えば、レイアウトに儲(もう)かる秘密があるのでは?」といった感じで尋ねたところ、答えは「It is not correct(正確ではない)」。店内は「見やすい、選びやすい、手にとりやすい」レイアウトだが、それだけではないという。
楽器市場は厳しい状況が続いているのに、なぜ島村楽器は店舗数が増え、売上高が伸びているのか。伊地さんに話を聞いたところ、客商売を行う上で、実に基本的な答えが返ってきたのだ。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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