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高級ランドセルの土屋鞄、「ラン活」人気でシステムダウン
高級革製品を販売する土屋鞄製造所が7月1日、2017年4月入学用の小学生向けランドセルの注文受付を開始。注文殺到で電話やサイトが朝からつながりづらい状態になっている。
ランドセル市場が過熱している。高級革製品を販売する土屋鞄製造所は7月1日、来春入学用の小学生向けランドセルの注文受付を開始したが、店舗やWebサイトに注文が殺到、朝から電話やサイトがつながりづらい状態になった。午後3時現在も解消されていない。
土屋鞄は、専属職人による手作りランドセルであること、使い心地や丈夫さに優れていること、高級革製品のブランド力を生かして素材に力を入れること――などを売りにしているメーカー。価格は安くても5万円、高いものだと10万円を超えるが、「子どもに良いランドセルを使ってほしい」「自分も使っているブランドを子どもにも贈りたい」という親や祖父母の思いから人気を集めている。
少子化や保護者の高級志向などを背景に、ランドセル市場は近年盛り上がりを見せており、市場規模は2010年の350億円程度から、16年には600億円程度へと拡大。子どものためにランドセルを用意することを表す「ランドセル活動」を略した「ラン活」という言葉もSNS上で生まれるほど、保護者の“争奪戦”が過熱している状態だ。
なお、同じく高級ランドセルメーカーとして有名な鞄工房山本も、20日の発売初日にシステムダウン。店舗にもランドセルを求める客で行列ができ、23日には奈良本店、銀座店、表参道店の全店舗を当面臨時休業する旨が発表されている。
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