「時間やお金に使われている」という自覚がある人は“人生改善”が必要:銀座で学んだこと(2/5 ページ)
あなたはほしいだけのお金が手に入ったら、今の仕事を続けますか、それとも辞めますか? 今回は、生涯かけて稼ぐということについて、お話ししたいと思います。
生涯稼ぎたい金額と引退時期を決める
では、Aさんのおっしゃる「人生改善」とは、具体的にはどういうことなのでしょうか? Aさんによると、まず生涯で稼ぎたい金額と、1年後、3年後、5年後に稼いでいたい額を手帳に書く。それから1日の過ごし方、24時間の配分を考える。最後に、引退時期を決めるのだそうです。
「稼ぎ続けるというのは体力がいる。人間、年齢を重ねれば体力は必ず落ちる。それなら『一生稼ぎ続けるのは無理だ』とあらかじめ線引きをしておいて、生涯稼ぎたい金額を先に決めた方が人生は楽になる。
不思議なもので、稼ぎが増えたり数字が伸び出したりすると、『まだまだ行けるぞ』って欲が出る。すると、伸びているときはいいけれど、少しでも減退してくると気を病むようになる。伸びないというのは、能力うんぬんより“稼ぐ体力”がなくなってきているということ。
だから、先に数字のラインを決めて、それ以上稼げているときは宝くじが連続して当たっているラッキーな時期だと思うようにしていた。そうすれば、自分で自分の首を絞めるようなことはない。
自分は田舎者だったからね。上京したてのころはなまっていたから、はじめはとても苦労したけれど、生涯稼ぎたい金額と引退時期はもう決めていたから、逆算するのは簡単だったよ」
はるか昔、Aさんは上京してすぐに営業を始めたのですが、東京に向かう列車の中で、今の自分はすでに見えていたと言います。千里眼などというものではなくて、「自分が●●歳のときにはこうなっておこう」と、若いうちから決意していたそうです。
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