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セブンは沖縄で成功するのか? “仁義なき戦い”が始まる:コンビニ探偵! 調査報告書(2/3 ページ)
先日、セブン-イレブン・ジャパンが、沖縄への出店に向けて県内の複数企業とフランチャイズ契約の交渉を進めているという報道があった。そこで今回は、沖縄のコンビニシェア争いについて考えてみよう。
無謀な戦略、でも「ガンガンいこうぜ」
セブンの沖縄参戦は一見難しく思えるが、筆者は幾度となく同社の無謀な戦略を目撃している。
“王者”セブンは、「自社こそが最強のコンビニである」と自負しており、もちろん実績もともなっている。しかし、その発想が尋常ではないのだ。自分たちが出店すれば、競合店は勝手に潰れてくれると思っている。いや、そう思っているだろうと受け取れる出店方法をしているのだ。
コンビニの主力商品は弁当や飲み物だが、売り上げを伸ばすのになくてはならないアイテムがある。それは、たばこライセンスだ。たばこの販売ライセンスは、誰でも取得できるわけではない。地域によって違いはあるが、既存のタバコ販売店からの距離や店舗の販売数によっては、たばこを売りたいと思っても売れないという大人の事情がある。
そのため、コンビニを出店するときは、現在たばこはどこで売っているのか、そしてそこからの距離はどのくらい離れているのかを綿密に調査する。場合によっては、空いている土地があっても、既存のタバコ販売店から近いと出店を断念することも珍しくない。
ところが、セブンはそれを無視して出店してきた。自分たちが店を出せば、たばこの取り扱いはなくても、それ以外の売り上げをすべて奪える自信があり、「たばこのライセンスは他が潰れてから取得すればいい」という考えなのだ。そして、たばこしか売れなくなったコンビニは倒産する――その戦略で何度も成功しているのだ。
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