くら寿司 お米で作った炭酸飲料「シャリコーラ」を発売 その味は……
くらコーポレーションは回転寿司チェーン「無添くら寿司」で、お米の素材を使った炭酸飲料「シャリコーラ」を発売する。
回転寿司チェーンを運営するくらコーポレーションは7月26日、「無添くら寿司」でお米の素材を使った炭酸飲料「シャリコーラ」(税別180円)を7月29日から販売すると発表した。
シャリコーラは、「江戸時代から夏場の栄養ドリンクとして親しまれていた」(同社)とされる米麹から作られる甘酒を使用。アミノ酸のうち、体内では合成できない9種類の「必須アミノ酸」が含まれており、夏バテ予防や美容、疲労回復の効果が期待できる「体にやさしいコーラ」に仕上げたという。
同社が米国へ進出した10年前、想像以上のコーラ人気を体感したことをきっかけに、米を使った「くら寿司らしいオリジナルコーラ」を構想し、研究開発に取り組んだという。
同社の田中邦彦社長は「今までにない全く新しい炭酸飲料。まずは、3カ月で100万杯の販売を目指し、その後は世界にも発信していきたい。世界的に健康の意識は高まっているので勝算は十分にある」と語った。現在はコーラ風味のみだが、近いうちに新フレーバーも出していく予定だ。
また、同店で販売している「シャリカレー」シリーズの新商品「シャリカレーパン」(税別150円)も同時に販売する。平日は30個、土日祝日は60個の数量限定。パンの中に、新たに開発した専用カレーとシャリを混ぜ合わせた。「シャリコーラもシャリカレーパンも同社のサイドメニューの最高傑作」(同社)と自信を示す。
同社は今年、うなぎを使った「すしやのうな丼」や、冷やし中華の「冷やし中華はじめました」などを販売するなど、新規顧客の獲得を目的にサイドメニューに力を入れている。
「いろいろなメニューを食べたいというニーズに応え、しかも専門店にも負けないオリジナリティが利用者から支持されている。実際、『無添くら寿司』の売上高の20〜30%はサイドメニューが占めている。寿司屋だからって寿司だけにこだわっていたら生き残れない。これからも新しい商品をどんどん出して世の中を驚かせたい」(田中社長)
また、発表会にゲストとして登場したタレントのSHELLYさんは「甘酒のまろやかさと炭酸がマッチしている。炭酸は健康に悪いイメージがあるけれど、健康や美容に良いというのも魅力的」と試飲の感想を話した。筆者も試飲したが、個人的には「おいしい」というよりも、甘酒の酸味とコーラ味が混ざった「面白い味」というのが正直な感想。確かに、今までにない炭酸飲料だ。
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