コラム
「先取り貯蓄」と「余ったら貯蓄」 自分に合ったストレスフリーの貯蓄を:マネーの達人(2/3 ページ)
一般的に、貯蓄には「先取り」と「余ったら」の2つの方法があります。あなたには、どちらの方法が向いているのでしょうか? 2つの貯蓄方法を比較してみました。
意外とキツイ「先取り貯蓄」
先取り貯蓄の方法を知り、試しに私もやってみました。しかし、これが意外とキツイ。理由は、精神的なゆとりがなくなるから。
先取り貯蓄の金額をあらかじめ決めると、必然的に「食費は〇万円しか使えない」「レジャー費は〇千円まで、あとはガマン……」となります。スーパーに買い物に行くたびに「今日は2000円使ったから、今週はあと1000円しか使えない」などと、次第に追い詰められていきました。
加えて、予期せぬ出費が重なったときには、先取り貯蓄に手を付けてしまい罪悪感と挫折を味わうことに。お金を管理している立場のはずが、私がお金に管理されている状態でした。
今が幸せじゃないならうれしくない
「たとえ1年後に100万円貯まっていたとしても、我慢して生活するくらいなら全然うれしくない!」。このことに気付いてから、私は先取り貯蓄をやめ、もともと自分がやっていた「余ったら貯蓄」に戻しました。
すると、まずは精神的なゆとりが出てきました。多少使いすぎても大丈夫と思えるようになり、たくさん貯蓄に回せた月は達成感を感じるようになっていきました。
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