自分の“市場価値”を換算してみてはいかが?:銀座で学んだこと(1/3 ページ)
人の価値は日々変動します。若さや美しさだけをウリにするのはあまりにも時間が限られています。これは女性に限った話ではありません。
少し前のことですが、25歳の女性から「お金持ちと結婚するためにはどうしたらいいのでしょうか?」という質問に対し、J.P.モルガン社長の「美しさは目減りする資産だから短期保有、つまりレンタルならいい。結婚は長期保有」という回答が秀逸だという話がありました。実はこれ社長の回答ではなかったのですが、この話は的を射ているのではないでしょうか。
銀座のクラブでも同じように、若さだけをウリにするのはあまりにも時間が限られていて、その人の価値は日々変動します。これに該当するのは、女性だけではないでしょう。
今回は、商品もビジネスパーソンも「時価」であるというお話をしたいと思います。
自分の市場価値を知る
世の中には家、宝石、保険など、さまざまな商品がありますが、それらは10年前も10年後も同じ価値でしょうか? 市場の変動により、家も宝石もまたたく間に値段が上下しますし、保険商品も加入年齢によって変わります。
われわれの業界――快適な空間を提供する銀座のクラブも、世の情勢次第で価値が変動します。つまり、すべての商品は“時価”と言えるでしょう。では、実際に売り込む立場である営業職の人たちの価値はどうでしょうか?
基本的に営業職は、売り上げによって評価されます。「基本給÷稼働日数」で1日の価値が数値化され、さらに労働時間で割ると1分当たりの価値が算出できます。それに、プラスアルファのインセンティブなどを踏まえて営業職の“時価”が決まります。
1分換算ではじき出された数字は、今のあなたの価値です。会社員ならば会社が評価する価値、独立している人も今の価値が分かります。それが安いか高いかはそれぞれの立場でないと分かりませんが、会社や世間のあなたに対する市場価値はその値段ということです。
以前のコラムで“お客さまは神様ではなく王様”だというお話をしました。営業職で成功したいなら、王様に自分の商品価値を高く評価してもらわなくてはなりません。そのために、商品も自分自身も“時価”だということを強く認識する必要があるのです。
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