異物は? 入っていません! ローソンの中国工場に潜入してきた:水曜インタビュー劇場(上海公演)(1/8 ページ)
マクドナルド中国工場での“事件”は記憶に新しい。床に落ちているチキンをひろって再び製造ラインに放り込んだわけだが、そのほかの工場はどうなのか。今回は特別な許可をいただいて、ローソンの上海工場を潜入することに。そこで見たものは……。
中国・上海の中心部からクルマで30分ほど。町工場がたくさん並ぶエリアに「上海片江食品」という工場がある。ここでつくられたお弁当やおにぎりが、上海にあるローソンに届けられる。いわゆるベンダーだ。
片江食品の社長・周燕莉(しゅう・えんり)さんは、日本での留学経験があるので、日本語はペラペラ。「日本のお弁当はおいしいし、美しい。素晴らしい食文化を中国に定着させたい」という思いから、食品工場をスタート。ちなみに、なぜ社名に「片江」という文字が入っているのかというと、「日本でいたときに福岡市の片江という町に住んでいました。そのときの思い出が素晴らしかったので、社名に入れました」というほどの親日ぶり。
ちょっと「ジーン」ときてしまったが、気を引き締めなければいけない。「中国の食品工場」といえば、やはりあのマクドナルドの事件を思い出す。工場の床に落ちているチキンを従業員がひろって再び製造ラインに放り込むシーンだ。その後も異物混入の騒ぎが続き、マクドナルドの屋台骨が揺らいだ。
では、ローソンに弁当を提供している中国工場は大丈夫なのか。異物は入っていないのか。いい加減な仕事はしていないのか。今回は特別な許可をいただいて、工場を見学することに。上海片江食品の周さんと、ローソン商品部の野澤孝弘さんに案内していただき、現場に潜入した。さて、東京から約1800キロ離れた工場の中は、一体どうなっているのか。はじまり、はじまり。
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