異物は? 入っていません! ローソンの中国工場に潜入してきた:水曜インタビュー劇場(上海公演)(5/8 ページ)
マクドナルド中国工場での“事件”は記憶に新しい。床に落ちているチキンをひろって再び製造ラインに放り込んだわけだが、そのほかの工場はどうなのか。今回は特別な許可をいただいて、ローソンの上海工場を潜入することに。そこで見たものは……。
韓国風の焼肉弁当、オルレアン弁当が好調
土肥: 工場ではお弁当やおにぎりなど、いわゆる米飯関連のモノをつくっているわけですが、どのような商品がよく売れているのでしょうか?
野澤: その話の前に、上海市場の話をさせてください。こちらでは、お弁当がよく売れています。1店舗当たりの売り上げ(1日)は、日本と比べて約1.5倍! でも、おにぎりは3分の1ほどし売れていません。
以前は中華のお弁当ばかりつくっていましたが、徐々に和食や洋食のモノが売れるようになってきました。5年ほど前に、カレーはほとんど売れませんでしたが、いまでは食べる人が増えてきました。現在、全体の7割が中華で、1.5割りが和食、1.5割が洋食といった感じで、つくっています。
土肥: どんなお弁当が売れているのでしょうか?
野澤: 韓国風の焼肉弁当がよく売れていますね。豚肉を使っていて、味付けは甘辛い。
周: 商品開発の際、担当者と一緒に韓国料理の焼き肉店に行きました。その人は韓国料理のことをあまり知らなかったのですが、実際に食べて再現することができました。どんな調味料を使っているのか、といったことなどを考え、肉を焼く場合には温度、時間、下処理(漬け込む時間)などを何度も何度もテストをして、商品が実現しました。
野澤: 韓国風の焼肉弁当のほかに、オルレアン弁当もよく売れていますね。
土肥: オルレアン弁当? 何ですかそれは?
野澤: うーん、それが説明が難しくて……。いろいろ調べてみると、どうやらオルレアンって欧州で生まれた調味料のようなんです。ですが、このオルレアン弁当には欧州と中国の調味料をアレンジしたモノを使っています。
土肥: どれどれ、試食。オルレアン味は……(もぐもぐ)うーん、微妙。
野澤: 説明が難しいですよね(汗)。
土肥: 醤油とゴマの味が強いというか……。ま、食文化はその土地に長く住まなければ理解できない部分がありますし。
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