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“無法地帯”奈良市ごみ処理場 職員たちのあきれた実態(4/4 ページ)
職場に“私設”トレーニングルームが設置されていたことが判明した奈良市のごみ処理場「環境清美センター」。さらに建物を調べたところ、アダルトビデオを備えたプレハブ小屋が無断で作られているなど無法地帯と化していた実態が明らかに。
さらに今回の職員4人の逮捕と、それに伴い発覚した職場の私物化の実態。仲川市長は「環境部は人事管理、服務規律のレベルで組織として統治できていない。今回を“現業問題”の転換点にしなければいけない」と強調する。
だが、ある職員は「今回逮捕された職員には管理職を含め、誰もものをいえない状態だった」と明かし、「そんな状態を作ってしまったのは、歴代の管理職と組合。長年にわたって蓄積された膿(うみ)を、この機会に出し切る必要がある」と話した。
この言葉通りなら、特定の部署や職員が“聖域化”され、市が手をつけられない、または見て見ぬふりをするという状況が続いていたことになる。なれ合いをなくし、組織を正常化できるか、市の“本気度”が試されている。
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