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まだ「内定ゼロ」学生の親が、今できる就活支援15%の学生は就活継続中(1/3 ページ)

私は日頃、学生への講座やアドバイスをしていますが、本人ではなく「親」ができることは何か、考えてみましょう。

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著者プロフィール:

増沢隆太(ますざわ・りゅうた)

株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。


 就職情報会社ディスコは8月、2017卒就活(現・学部4年/修士2年)の内定率最新調査で、85.8%という数字を発表しました。この数字から読めるのは、まだ15%の学生は就活継続中だということです。日頃学生本人への講座やアドバイスをしていますが、本人ではなく「親」が今できることは何か、考えてみましょう。

まだ募集を続けている企業はある?

 2015年までと就活時期が変更になったため、一律に月だけでこの内定状況が良いとか悪いとか評価はできませんし、そもそも評価などたいした意味がありません。それよりも今まだ未内定、いわゆる「無い内定」状態の学生にしてみれば、周囲の8割以上が内定をゲットした中、相当な焦りの中で苦労しているはずです。

 当然ですが仕事も勝負事も焦りは大敵。ただでさえ緊張を呼ぶ面接など、焦って得することは何もありません。しかし「焦るな」とか「リラックスしろ」というアドバイスがビタ一文本人には役立たないのは、そんな言葉をかけられた経験のある方ならお分かりでしょう。本人は焦りたくて焦っているのではありません。リラックスできるものならとうにやっています。それができなくて困っているのです。

 一方こんな出遅れてしまって、応募先企業はあるのでしょうか?

 安心してください。マイナビやリクナビといったさまざまな就活ナビサイトが今の就活においては欠かせないツールになっていますが、今現在で応募できる企業はしっかり掲載されています。しかも上場企業や伝統ある大企業の募集も見かけます。応募先は絶対にあるのです。

 しかしそれでも学生は焦ります。なぜなら今、応募できる会社は「上場」とか「従業員5000人以上(大企業のカテゴリー)」などと書かれていても、社名を知らない、聞いたことがない会社ばかりだからです。つまり今まだ募集をかけている企業は、学生にとって知名度の低い企業、魅力を感じない企業となっている可能性が高いのです。社会人から見れば立派な企業でも、圧倒的に企業知識の無い学生からすれば、テレビでCMを流す、ほんの一握りの会社や、最終製品が店頭に並んでいる会社「しか」知らず、企業選択をするという、極めて頼りない状態にあります。

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