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スマホ伏せて走行でクーポン トヨタ、コメダ、KDDIが「ながらスマホ運転」防止プロジェクトを開始
トヨタ自動車、コメダ、KDDIの3社は、「ながらスマホ運転」を防止するプロジェクトを始めた。
トヨタ自動車、コメダ、KDDIの3社は9月20日、スマートフォンアプリを活用して「ながらスマホ運転」を防止するプロジェクトを愛知県で始めた。自動車メーカー、通信、飲食が連携してアプリを活用した交通安全の取り組みを実施するのは国内で初めてという。
運転中にスマホ画面を伏せた状態の走行距離をスマホアプリ「Driving BARISTA」が計測。距離が100キロ分蓄積されると、愛知県内の「コメダ珈琲店」でブレンドコーヒーかアイスコーヒーと交換できるクーポンがもらえる。
KDDIの調査では、運転中にスマホを操作したことがある人が約6割おり、その約半数が片手運転をしていたという。同アプリで「運転中のスマホ操作防止の意識を高めることができる」と期待する。
秋の交通安全週間(9月21〜30日まで)に合わせて実施。アプリによる走行距離の蓄積期間は10月6日まで、クーポンの引き換え期間は10月31日まで。
アプリ開発を担当したKDDIの土橋明CSR・環境担当役員は「スマホを単純に禁止するのではなく、発想を変えて、新しい体験価値の提供を通じて事故防止に貢献していきたいという思いで開発した」としている。
愛知県では昨年、人身事故が4万4369件発生しており、交通事故死者は13年連続で全国最多。運転中の携帯電話使用など違反の検挙数も年間5万101件発生しており、「ながらスマホ運転」の対策が課題になっていた。
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