「古い」「ださい」脱却できるか「かっぱ寿司」 創作メニューに注力「これからは話のネタも作っていく」
カッパ・クリエイトは回転すしチェーン「かっぱ寿司」のリブランディング戦略について発表。「おいしいネタ、はなしのネタ」を新コンセプトに創作メニューに力を入れる。
カッパ・クリエイトは9月29日、回転すしチェーン「かっぱ寿司」のリブランディング戦略について発表した。「おいしいネタ、はなしのネタ」を新コンセプトに商品開発のプロセスを見直し、店舗のスタッフや社外、ユーザーなどから募ったアイデアを生かした創作メニューを月ごとに提供していく。
これまでの「定番ネタ」のほかに、“時の素材”を使った「旬ネタ」と、店舗のスタッフや社外、ユーザーなどからアイデアを募り創作メニューを開発する「ネタ部」による「特ネタ」を月ごとに提供する。
「特ネタ」の第1弾は日本のお祭りをすしで表現したという「全国お祭り寿司」を10月1日から展開する。「さっぽろ雪まつり寿司」(税別380円)、「青森ねぶた祭寿司」(同280円)、「仙台七夕まつり寿司」(同280円)、「長野御柱祭寿司」(同380円)、「愛知はだか祭寿司」(同280円)を用意。10月30日までの期間限定。
11月には「全国お祭り寿司」の第2弾を展開。期間中は従業員がはっぴを着て接客するなど、店内でお祭りの雰囲気を演出する。
「商品だけでなく、サービスについてもネタ部が開発していく。写真を撮って友人に共有したくなるような『特ネタ』を常に提供していきたい」(四方田豊社長)
同社が実施したアンケート調査によると、「かっぱ寿司」に対して「安っぽい」「ださい」「古い」というイメージを持っているユーザーが競合店と比べて多かったという。
同社の四方田豊社長は「回転寿司業界の中で当社はトップランナーだっだが、いつの間にか『古い』『ださい』などのネガティブなイメージを持たれ、業界で4番目になってしまった。これまでの『かっぱ寿司』のイメージを変えていく必要がある」として、「特ネタ」などの取り組みを通じて「話題」を発信することで、“新生かっぱ寿司”に多くの顧客を呼び込みたい考えだ。
「もはや、『安くておいしい』というだけでは生き残れない。おいしいネタに加え、話のネタも作っていかなくてはならない」(四方田社長)
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